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2006年12月 Archives

2006年12月02日

災害の記憶

災害は忘れたころにやってくるとは寺田寅彦の言葉だが、自らの記憶が薄れることに加え、記憶を次世代に伝えるのはさらに困難だと思う。その点、映像の持つ迫力はいつまでも災害の恐怖を思い出すことに有効といえる。素人が撮影したインドネシア津波の映像は広く公開されてしかるべきだろう。私がインターネットで収集した映像をひとつあげておく。ほかにニュースにとりあげられた画像もあるが公益の観点からも、もっと一般に公開すべきと思う。たしかに、映像の権利を主張するメディアの根拠には異論があるといえる。
http://www.webfujita.com/homepage/tsunami_phuket.wmv

2006年12月03日

ページビュー

ページビュー神話が崩壊という記事はなんとなくインターネット上で感じていることが何であるか、その核心を突いた指摘だと感じる。ページビューで見込み顧客へのアプローチをする手法は微妙に変質しつつあり、さらにこれらの流れを加速するPortalデザインの進化が静かに進行しているというわけだ。インターネットの世界では個々の利用者、受益者が供給側の選択を自由におこなっており、流れが急速に大きな流れになるという市場原理が働くだろう。技術革新があっという間に勝者と敗者を逆転する時代に入っているといえる。人間の行動に対する深い理解と技術の裏づけが勝敗を決めるといっても過言ではない。

2006年12月31日

矛盾

韓非子の故事に盾と矛の話があるのは誰もが知るところだが、現代の情報社会で情報セキュリティに万全を期するというスローガンはこの「矛盾」を思わせる。
世の中のセキュリティ技術の大半はコスト計算と確率論を軸に構成されているわけだから、提供者側が最も安上がりのパスワード認証を使っているのをうまく使いこなせないからといって使う側の立場を批判するのは本末転倒と言わざるをえない。また、生体認証のような技術を信用しすぎるのもどうかと思う。上記の矛盾にあるとおり、技術はかならず破られるものと考えるべきで、完璧な技術を追求するのが安全にかかわる者の使命ではないだろう。なんのためにセキュリティを高めようというのか目的も手段もよく認識しないまま言葉に振り回されているとしか考えられない。防御しようとする相手、守ろうとしているものがそれぞれなにかを確認すればおのずとやるべきことも見えてこようというものだ。

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