ニューヨークWTCとペンタゴンの同時多発テロは米国の報復宣言により世界の各国にテロへの対決姿勢をとるのかどうかの踏絵を迫っている。イスラム世界であるかどうかにかかわりなく、各国にとって厳しい決断だ。とくに国民の間で米国に反発の強い国は指導力を厳しく問われる。ロシア・中国・インドなどの大国の対応姿勢、アフガニスタン周辺のイスラム圏各国指導者の対応がどうなるか予断を許さない。まだ態度を明確にしていないアラブ諸国は内心よい気分がしないだろう。イスラム世界・アラブ世界が一致したときどのようなことが想定されるのか米国の選択はこれでよいのか、歴史の教えるところは何だろう。
メディアが伝えるように米国の威信は大きく傷ついた。そしてその傷を癒そうとしている仕方は従来の方法で、なんとか強硬に押しすすめようとしているわけだ。威信・メンツの回復には無理を承知でがんばるという構図だろう。世界の流れにこの半年、やや背を向けていた米国が、腕力で自分のほうを向かせようとすればどうしても反発が出てくるだろう。むつかしいところだ。

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