SSKの補助金不正受給が元社長の逮捕という展開となった。狂牛病の肉の買い上げといい、帝京大学でクローズアップされている私学への補助金問題といい、介護保険制度でのそもそもあいまいな基準しか提示していない中での多くの不正受給問題といい、どれも補助金制度の存在そのもののほうがよほど罪が重い。法律の起案者を逮捕してほしいと言いたい。
厚生労働省による高齢の失業者を対象とした教育訓練補助金も教育訓練により失業を免れた人の実質的な人数はたかが知れている。多くの受給者が若年で補助を必要ともしない学生や裕福な家庭の子女であることは常識だ。これを黙認して貴重な税金を浪費しているのは犯罪以外のなにものでもない。不正受給摘発はそもそも誤った基準によるバラまきを正当化するもの以外のなにものでもない。
今回の事件は企業のまじめな教育訓練の対応に対し、業者のいやがらせによるわずかな基準未達をてこにした逮捕劇であり、背後に政治的な動きがあるとなれば補助金を食い物にする圧力団体の存在を考えないわけにはいかない。なにが正義かの基準は万人の知るところだ。
医師が手術失敗を隠そうとして逮捕された。医師の倫理が厳しく問われている。失敗が許されない職業とはいえこれまでこのような動きのなかったことがむしろ不思議だ。これからはインターネットで患者側も発言力を獲得し、牽制の力を発揮することとなるだろう。あたりまえの話だがやっと正常化への道が開けてきたと言える。
ワールドコムの不正経理問題はアンダーセンが絡んでいたことによって最悪のコースを進み始めている。米国の会計への不信。会計事務所への不信。ディスクロージャーへの不信。そして経営者に対する倫理欠如への不信。株価は急落し、世界的な動揺を招いている。事実の解明で今ほどスピードの要求されている場合はないだろう。世界の経済が危うい基盤の上に立っており固唾を飲んでことの推移を見守っている。
