2007年2月アーカイブ

業績予想の信頼性

| コメント(0)

本日の日経新聞で業績予想が慎重で投資家にはわかりにくいという記事が載っている。業績予想が下方修正されると株価が過剰に反応し、これを恐れる経営は業績順調であっても業績予想を簡単には上方修正しないという傾向があるということが書かれている。直観的には、日本の経営者特有の現在の傾向だということだろうと判断される。こういったことが議論されるということは、結論から言うと業績予想も読みとけない未熟な投資家、アナリストが多いということなのではないか。経営者の人物像、流通しているサービスや製品、そして企業の置かれている環境を読み解き、発表された業績予想をこれらの発表されていないさまざまな情報に照らして投資判断をしていくのがアナリストの役割ではないだろうか。アナリストとプレス発表する経営方針のやりとりだけ睨んでいると投資判断は局部的にならざるをえない。発表されている言葉が企業のすべてを表現しているはずだし、そうあるべきだという報道関係者が感じている現場と世界の投資家の感覚とはすこしずれがあるという気がする。
笑ってしまったのは「貴社のコミットメント(必達目標)はそんなに軽いのか」と、ある繊維メーカーの業績発表の場で批判したアナリストがいたという記事だった。まさに企業が誠実に業績の下方修正を発表したその場でこのような発言が飛び出すこと自体大いなる勘違いとは言えまいか。投資家ははじめから企業に目標必達を求めているのではなく、経営者に目標必達する努力とその環境作りを求めているわけだ。投資家の顔にはおそらく二つの顔があり、長期的に投資を考えていればこのような発言は出ないだろう。短期的な欧米の投資が不十分な情報で大量の資金を移動しているからこそこのような発言に至ったと考えるべきなのかもしれない。ここにも情報の持つ価値の測れない側面がある。

このアーカイブについて

このページには、2007年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年12月です。

次のアーカイブは2007年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。