2008年2月アーカイブ

予算の使い方

| コメント(0)

本日の日本経済新聞のコラム「かがくCafe」に大久保公策が予算の使い方について批判している。
書いている趣旨は以下のようなものである。これまでさまざまな省庁がそれぞれつけた予算でヒトゲノム等の生命科学分野のDB(データベース)が250件ほどあるが、使えるデータベースがどこにあるのか、アクセスしたDBでどんな成果が得られるのかすぐ判定できない。結局、そのDB作りに直接関係した研究者だけが使い、管理予算がなくなると保守もされず、やがて所在不明になる例も出ているとのことである。各省もDBができれば事業は成功した(!)とみなし、一貫して整備する施策はない。データの所有権もあいまいだという指摘である。
これは、こういった研究開発にかかわらずすべての予算の使い方の欠陥ではないかという気がする。
無駄なことに税金を使って国民の批判を浴びるのは誰かがその結果を検証し、これはおかしいのではないかというまで制度として検証するというシステムになっていないわけだ。現実に現場で研究し、開発し、血のにじむような努力をしている者にとってみれば唖然とするような話だが、これがわが国の予算執行結果に対する検証制度の実態だ。国民にとって予算は使うことに意味があるのか?
大久保氏の指摘は米国のように国民を顧客と見る事業を行い、成果は等しく国民が利用できるようにするべきというものでこれが正論だと思う。税金を食いものにして行こうという人でない限り、普通の感覚であればそういった結論になるのではないか。
ギョーザ事件で官僚組織の動きの鈍さにあらためて気がつき、統一したコントロールをする部署を作ると政府が発表していたが、屋上屋を重ねる愚行としか見えない。今の縦割りそのものの弊害以外に考えられない。

このアーカイブについて

このページには、2008年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年1月です。

次のアーカイブは2008年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。