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| 記者会見で頭を下げる東京女子医大病院の林直諒院長 |
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| 担当医師逮捕の報を聞いて会見に臨んだ、平柳明香さんの父利明さん(右)=群馬県庁記者クラブで | |
東京女子医科大病院(東京都新宿区、林直諒院長)の心臓手術ミスで昨年3月、群馬県高崎市の平柳明香(あきか)さん(当時12)が死亡した事故で、警視庁は28日、手術に携わった医師の佐藤一樹容疑者(38)=千葉市緑区辺田町=を業務上過失致死容疑で、医師で手術チームの統括責任者の瀬尾和宏容疑者(46)=東京都西東京市南町6丁目=を証拠隠滅容疑でそれぞれ逮捕、両容疑者の自宅を家宅捜索した。警察庁によると、医療ミスで医師を逮捕したのは極めて異例だという。
捜査1課の調べでは、人工心肺装置の操作を担当していた佐藤容疑者は01年3月2日、同病院で明香さんに心臓の心房中隔に開いた穴を縫い合わせる手術をした際、心臓への血流を止めるため、体外に取り付けた人工心肺装置のポンプの回転数を上げすぎるなどしたため、10分以上脳に血液が循環しなくなったのに、必要な回避措置をとらず、明香さんを3日後の5日に死亡させた疑い。
瀬尾容疑者は明香さんが死亡した当日、手術ミスを隠そうと看護師長(54)に指示して、手術後の明香さんの瞳孔数値が6〜7ミリだったのに4ミリとする虚偽の内容を集中治療施設(ICU)看護記録に記載させたうえ、自分でも改ざんした。さらに同月8日、別の技士(31)にも、人工心肺装置のポンプの回転数などの項目で、虚偽の内容を人工心肺記録紙に記録するよう指示した疑い。同課は改ざんに協力したとして、看護師長と技士についても証拠隠滅容疑で書類送検する。
これまでの調べに、佐藤容疑者は「この事故の責任は(心肺装置の操作ではなく)手術を執刀した側にある」と容疑を否認。瀬尾容疑者は「手術が失敗したことを知られたくなかった」と話したが、「記録紙の改ざんも指示もしていない」と容疑を否認していた。
2人は容疑について「今は話せない」と認否を留保しているという。
瀬尾容疑者は明香さんの死亡後、家族に「手術はうまくいった」とうその説明をした。遺族は病院側の説明に納得せず大学側に調査を求めた。
瀬尾容疑者は、同病院の講師を務めている。佐藤容疑者は現在、千葉市内の病院で心臓血管外科医長を務めている。
遺族は今年1月、手術チームの両容疑者ら5人を業務上過失致死容疑で警視庁に刑事告訴していた。(14:37)
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