(7/16)FRB議長の証言要旨 
グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長の16日の議会証言の要旨は以下の通り。
1、設備投資の調整や利益率の回復に関して懸念がある。新たな企業不正の発覚、国際政治紛争やテロなどの不安材料も残っている。
1、にもかかわらず米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は持続的で健全な成長に戻りつつある。在庫や資本財の不均衡は解消されインフレ率は低い。生産性は目立って向上している。
1、経済見通しや株価、新たなテロ、地政学的な紛争などへ懸念はあるが、個人消費は収縮しているようには見えない。
1、米経済の長期的な見通しは勇気づけられるものだが、金融市場はおじけづいており、企業幹部は慎重なままだ。
1、ストックオプションを費用計上しないことなどが1997年から2000年の利益拡大に役立っている。いくつかの会計不正により、利益を見通しにくいという問題も生じている。
1、将来への懸念は現金の積み増しを強め、設備投資を遅らせる可能性がある。
1、事実のわい曲や詐欺的行為は自由市場の資本主義を破壊し、社会の土台すら壊す。
1、市場や企業機能の公正さを裏付ける法制がない限り、米国の経済システムは潜在力を完全に発揮できない。
1、投資家を欺く行為が利益を生み出す状態は消えつつある。今以上の問題ある行為が将来すぐに引き起こされるとは考えにくい。
1、過去にうまく機能した企業統治のチェックアンドバランスがなぜ壊れたのか。90年代後半の株式所有の急激な拡大が、度を越えた強欲を生んだ。
1、企業幹部の性向は変えられないが、動機づけと罰則を通じて彼らの行動を変えることはできる。企業統治を劇的に改善するかもしれない。
1、米国の資本市場システムは依然世界の中で優位にある。我々は欺かれはしたが、システムが壊れたわけではない。
1、(企業不信などの)最近の困難な情勢はしばらく続くだろうが、これがなくなるに従い、米経済は潜在的な成長軌道を取り戻すだろう。(ワシントン支局)