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| 社会ニュース - 12月29日(日)3時20分 |
東京書籍(東京都北区)が中学公民の教科書で、新潟県中里村の「雪国はつらつ条例」を「雪国はつらいよ条例」と誤記した問題で、同社が文部科学相の承認を得る前に訂正を出していたことが分かった。文科省は「規則違反だ」と同社に注意した。ただ文科相の承認が出たのは申請の1カ月半も後で、出版業界からは「もっと早く訂正できる仕組みにすべきだ」と“お役所仕事”に不満の声も上がっている。 教科書検定規則では、教科書の誤りは文科相の承認を得たうえで訂正する。規則違反に対する罰則規定はない。 東京書籍によると、他の個所と共に9月6日、訂正を文科相に申請し、10月23日に承認を受けた。だが承認前の9月末には、訂正を載せた冊子を採用校に配っていた。 誤記が報じられた今月17日、東京書籍の担当者が経緯説明のため文科省を訪ねた際“フライング”について指摘を受けたという。同社は「冊子の発行に間に合わせるため、見切り発車してしまった。規則を破り申し訳ない」と釈明している。文科省は「早く訂正したいという善意の勇み足だったと解釈し、注意喚起にとどめた」と話す。 検定規則は訂正申請から承認までの期間を定めておらず、2カ月以上かかるケースもあるという。別の教科書会社の編集者は「承認が下りない限り手の打ちようがなく、結果的に訂正が遅れてしまう。承認がもっと早くならないものかといつも思う」と話す。文科省教科書課は「時期によっては訂正申請が集中し、時間がかかることもある。期間を縮めるには、調査官を相当増やすか、制度を変えるしかない」と説明している。 【高木諭】(毎日新聞) [12月29日3時20分更新]
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