|
【ワシントン=森安健】米国防総省傘下の国防情報局(DIA)が、昨年9月に作成したイラクに関する内部報告書のなかで、同国が化学兵器を所持している証拠はないと指摘していたことが6日明らかになった。複数の米メディアが文書を入手、報道した。おひざ元の情報機関が否定していたにもかかわらず、ラムズフェルド国防長官らが化学兵器の存在を強調し、イラクへの武力攻撃の必要性を訴えていたことになり、政治問題に発展するのは必至だ。
DIAのジャコビー局長は同日、議会内で記者団の質問に答え「昨年9月の時点では、どの施設が化学兵器の製造にかかわっているかを特定できていなかった」と述べ、報告書にも同様の記述があることを認めた。ただ「だからといってイラクが化学兵器を所持していることに疑問があったわけではない」とも語り、同国が化学兵器製造を進めていたことを確信していたと強調した。
ラムズフェルド長官は昨年9月18日、下院軍事委員会の証言で「イラク政権が生物・化学兵器を持っていることは分かっている」と明言していた。
(10:24) 関連リンク: (「イラク戦後復興」参照) |