地図

 

    地図は生成の記録。

    自然にできている地図は一方的に人間がその生成の過程を想像し読み取るだけである。読取専用。

    地図をみれば想像できることがある。想像力を働きやすくするのが人間の作る人為的地図だ。

    人為的地図は事象を単純化し、瞬時に見てわかるようにしている。骨組みで地図を作っている。

    一方、読取専用地図で道に迷うのは地図の見えていないときであり、目の前の現象から想像力の働かない場合だ。

    目の前の現象は複雑きわまる。これを単純に見るのは洞察力と経験がものをいう。技術がその成否を左右する。これが科学だ。

    しかし、科学の力には限界がある。どうしても見えない部分が残る。見えないところでは人間は手探りでしか進めない。視野の範囲外にものがあるのだ。